米国株式と全世界株式

こんにちは!

へーわです。

インデックス投資をしている人は米国と全世界どちらに投資しようか悩んだ事があると思います。

今日はそれぞれの特徴を確認したいと思います。

米国株式

指数:S&P500

米国株式の代表的な指数は「S&P500」です。

S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している米国の代表的な株価指数の1つです。

ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化しています。

S&P500は米国市場の80%をカバーしているので、S&P500に投資すれば米国全体に投資していると言えます。

実績:年利14.66%

「S&P500指数」で運用されているETF「VOO」で実績を確認したいと思います。

年利:14.66%

最大損失:-19.58%

過去10年の実績:10000ドル→42066ドル(10年で約4.2倍)

 

過去10年間で約4.2倍と驚異的な伸び方ですね。

年利も14.66%で長期投資の平均年利が3%~5%と言わているので、かなり高いです。

過去10年でみれば、米国に集中投資していた人はかなり利益が発生したでしょう。ただ、このパフォーマンスが今後も継続するとは限りません。

米国株式のメリット

米国の人口は上昇し続けている。人口増加する国は経済活動も活発になり株式市場のパフォーマンスが上昇しやすいです。

新興国の成長も米国市場で取り込める。S&P500を構成する企業の海外売上高比率は米国内が60%、米国外が40%です。つまり、米国以外の国が成長しても米国企業の商品が成長した国で売れるため結果的にS&P500のパフォーマンスが上昇する。

長期でパフォーマンスが上昇している。1790年~2020年までの長期チャートを確認すると、右肩上がりのパフォーマンスとなっている。世界大恐慌、ベトナム戦争、リーマンショックと一時的に下げても長期で見れば右肩上がりのパフォーマンスとなっている。

米国株式のデメリット

ある一定の期間でみれば、米国市場は停滞する時期がある。1966年~1982年の15年を見るとボックス相場でまったく上昇していません。長期で見れば右肩上がりのパフォーマンスですが、一定期間で見ると停滞することもあります。

ここ10年は右肩上がりのパフォーマンスだったが、今後10年・20年の相場はどうなるかは誰にもわかりません。もしかしたらこれからの10年間の米国市場は停滞する可能性はあります。

 

全世界株式

指数:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス

世界全体の代表的な指数は「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」です。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、世界的な指数算出会社のMSCI社が算出・公表しています。英語では、MSCI All Country World Indexと言います。また、短縮してMSCI ACWIと呼ばれることが一般的。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国と新興国の大型株と中型株で構成される株価指数です。

「時価総額加重平均方式」で作られているため、規模の大きな市場や株式の影響度合いが大きく出てきます。

実績:年利10.13%

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス指数」で運用されているETF「VT」で実績を確認したいと思います。

年利:10.13%

最大損失:-22.15%

過去10年の実績:10000ドル→27545ドル(10年で約2.8倍)

米国株式(S&P500)と比較すれば低いですが、それでも10年で約2.8倍です。

全世界株式のメリット

全世界株式(VT)に投資すれば世界の株式に分散してポートフォリオを自動で調整してくれます。なので、投資を始めたら考える必要がありません。銘柄選びで迷う必要が無く、積立を続ければ全世界株式の成長に合わせて利益を得ることができます。

全世界株式のデメリット

全世界株式に分散してもリスクは米国株式と変わらない。全世界株式でも60%は米国株になります。なので米国株が下落すれば全世界株式も下落します。

リスクとコストが全世界株式の方が高いです。色々な国に投資するため、通貨リスク・不安定な法制度などのリスクがあります。それに比べて米国株式は基軸通貨であるドルだし法制度などが安定しています。

まとめ

過去10年間では米国株式(S&P500)は右肩上がりで4倍になっています。しかし、米国がいつ不調になるかは誰にもわかりません。

全世界株式(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)であれば米国の時価総額が小さくなれば自動的に米国への投資比率は小さくなり、新興国の時価総額が大きくなれば自動的に新興国への投資比率は大きくなります。

つまり、全世界株式(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)は世界株式に分散してポートフォリオを自動で調整してくれます。なので、投資を始めたら考える必要がありません。

長期投資をするなら全世界株式が無難です。米国株式はパフォーマンスが下落した時、米国を信じて上昇するのを待つか売却するかを選ばないといけません。しかし、全世界株式であればポートフォリオは自動で最適化され、自信を持ってパフォーマンスが上昇するのを待つことができます。

以上、参考になれば幸いです!

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